ビンテージワイン、出荷から販売までの全過程をブロックチェーン化

デジタル契約、在庫共有、物流情報、価格設定、請求書発行、支払いなど

Reporter Gina Lee 2019-05-30 19:31 日本語 DN 50.00

シンガポールからアジア市場を中心にビンテージワインを販売するBlockchain Wine社は、世界4大会計企業の一つとして世界各国で専門サービス事業を展開するEYが、企業向けに開発した「EY OpsChain」を基盤とするデジタルソリューション「TATTOO」ワインプラットフォームを導入し、世界への事業拡大を図っている。

「EY OpsChain」は、企業のサプライチェーン管理を簡素化し、デジタル契約、在庫共有、物流情報、価格設定、請求書発行、支払いなどを統合できるように設計されており、これまでに食品や飲料を始めとする製造業、ヘルスケア、金融サービス分野での活用事例がある。

今回新たに発表されたTATTOOワインプラットフォームは、ワインの流通に関わる全ての関係者、つまり、生産者、流通業者、物流業者、保険業者などエコシステムに、ワインの産地と品質を追跡するためのブロックチェーンソリューションとして構築された。

TATTOOは、Traceability(追跡可能性)、Authenticity(真正性)、Transparency(透明性)、Trade(取引)、Origin(起源)、Opinion(意見)の頭文字から名付けられたが、ブロックチェーンを基盤とする世界初の電子商取引プラットフォームであり、トレーサビリティ、電子商取引およびトークン化が組み込まれている。

トークンの使用により、ワインの売買はもちろん、出荷の追跡、倉庫保管と配達の監視、さらにワイン出荷行程の保険補償を手配し、追跡することも可能にするということだ。つまり、流通業者や消費者は、TATTOO Wine Platformから直接ワインを注文、リアルタイムで通関や保管などを含めた出荷状況を全て追跡できる。

またワイン購買者は、それぞれのボトルに付着された独自のQRコードをスキャンすることで、ブドウ畑の名前や場所、作物の栽培に使われている肥料の種類、処理および配達のための各バッチの運搬方法などを詳細に把握でき、ワインの流通履歴を辿ることも可能になる。

さらにスマートコントラクト機能により生産者、物流業者、保険会社間の契約を分散的に管理、参加者全員がすべての情報を共有できるため、時間の効率化にもメリットがあるとEY社は述べた。

一方、Blockchain Wine社は、アジア最大のワイン取扱業社であるルーズベルト(元米大統領)一家の傘下にあり、TATTOOワインのプラットフォームを利用することで、ワイナリーから直接、ホテル、レストランやカフェ(B2B)、さらに消費者(B2C)へワインの販売を展開する予定だ。

また今後スマートコントラクト機能を利用し、ワイン投資家向けに顧客同士の売買(C2C)を可能にする計画も検討中だ。


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